「おいハンサム‼2」不便であることの喜びを感じよう

  • URLをコピーしました!

5月11日、「おいハンサム‼2」第6話。ある朝、「煮たい」と突然言い出す源太郎パパ(吉田鋼太郎)。何かをコトコト煮たい源太郎。源太郎にとってコトコト煮ることは、無我の境地に入れることらしい。

朝からバタバタと慌てて瞬間移動したいと言う美香(武田玲奈)に対して、「人が時空を超えて転送されるには、一度原子レベルで破壊されるので、転送先に再構成される際に配列を間違ってしまった場合は、転送前と同じ人間だと言えるだろうか」と言う源太郎。そうそう、映画「ザ・フライ」では、テレポーテーションのマシンの中にハエが一匹紛れ込んだばかりに、主人公はハエ男になっちゃったもんね。便利ばかりを求めて安易に瞬間移動したいなんて、結構恐ろしいことかもね。

美香の実家に学生時代の友人 サワ子(上西星来)が訪ねて来る。いつも正しく遊びの無い旦那に息がつまるので離婚を考えていると打ち明けるが、源太郎の気遣いある差し入れの一件で、きっちりしている夫も見えない所で努力しているのかもと気づき、離婚を考え直す気持ちで帰って行く。玄関にはサワ子が落としていったメモ書きが。

久々に訪問する際に失礼が無いよう、伊藤家の情報をまとめているメモだった。サワ子も彼女の夫同様、何気ない事でもきっちり準備することが出来る人だった。美香の友達は素晴らしいと褒める源太郎。

最近、眠れない里香(佐久間由衣)は疲れでガチガチの体を整体でほぐす。取引先から自宅への帰りに道に迷い、またもや大森(浜野謙太)と遭遇。激しく腐れ縁状態。しかし、迷い人から脱出したい里香は大森、渡辺(太田莉菜)と共に誘われるがままに中華屋へ入ることになる。近道することを選び、焦ると迷うことを大森の説明で納得した里香は、大嫌いな大森を「意外とイイ奴かも」と思う。

ユウジ(須藤 蓮)との関係にモヤついたままの美香は、深夜にホットドッグを探す旅(?)で苦楽を分かち合った後輩 ノブ(斎藤璃祐)のことが少し気になっているようだが、シイナさん(野波麻帆)に相談すると「それは、深夜のドキドキ感と恋のドキドキを錯覚しているだけの心理学上のアレよ。」と諭される。よく言う「吊り橋効果(吊り橋理論」と同じだという事だね。シイナさんの忠告通り、ノブへのトキメキは錯覚だった。ノブは美香の運命の人と言うより、趣味等がユウジと激似のユウジ寄りの人だった。ノブくん側は美香に運命を感じたままのようだが。ユウジはと言うと、ケーキ作りのプロセスに癒しを感じている美香に便利なブレンダーを勧め、里香の機嫌を損ねる。「ユウジは何にも分かってない!」と。ユウジ、いい子なんだけどねえ。毎回、気の毒なくらい嚙み合ってないよ。

源太郎は親友 服部(佐戸井けん太)から連絡があり、飲みに行く。以前は羽振りの良い会社経営者だった服部だが、会社が倒産した今では贅沢は出来ない状況で飲み方も堅実だ。高価なシャンパンやフルーツをバーで平気で注文していた頃から打って変わり、居酒屋で財布と相談しながら安い酒を飲む服部だが、「これも趣がある」と楽しそうに見える。後日、源太郎は部下たちに「不便であることの喜び」を説き、制限制約がある中でプロセスを楽しむことの価値を仕事のヒントとして与える。いつもながら、良い上司ぶりを発揮している。

由香(木南晴夏)も大森(浜野謙太)とは縁が切れないようで、互いの会社間の取引は続く。大森の会社には新人の川嶋(樫尾篤紀)が加わっていた。毎度のことながら、由香は取引先男子からすごくモテる。現れる年下男から次々アプローチされてるね。今回の川嶋も由香狙いだ。伊藤家の造語の「ガブ」(がぶ飲み)と「ペイイチ」(一杯飲み)の意味を由香から教わるが、大森もその造語を使用していたことで川嶋は二人の仲を疑う。由香と大森の犬猿関係は、仲良しの裏返しにしか見えないしね。

そして、コトコト煮たい源太郎は袋入りの黒豆を買ってくる。簡単に煮れば良いと思っていた源太郎は、千鶴ママ(MEGUMI)に「水に漬けて戻さなきゃ」「黒豆の色を綺麗に出すために釘も入れないと」と注意され、「そんなに手間がかかるのか」と衝撃を受ける。翌日、「豆を煮るのも人生と同じ。困難なものなのよ」との千鶴の言葉に苦笑いし、源太郎は愛おし気にコトコト豆を煮る。今日も伊藤家はほっこり幸せだ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次