来ました。来てしまいました。3月29日第10話最終回。令和での生活に別れを告げるべく淡々と身辺整理をする市郎(阿部サダヲ)。反発する面もたくさんあった令和の時代だったけど、市郎はすっかり気に入っていたんだな。そして、渚(仲里依紗)を連れて昭和行きのタイムマシンバスに乗る。残り一往復限りのバスに。
渚は、先に昭和に戻っていた純子(河合優実)と再会。相変わらずこんがらがってるけど、渚にとって昭和の高校生 純子は5歳の時に死別した母なんだな。幼い頃の記憶を思い出し、母 純子を見つめる渚の表情にはいつも切なさがある。何も知らない純子には言えないよね。「お母さん」って。
短時間ながら昭和を満喫した渚は、市郎たちとの別れを惜しみながら、キヨシ(坂元愛登)を連れて最後のバスに乗って令和へと帰っていく。あれぇ・・・ここで切れちゃうのか?せっかく繋がった昭和と令和の人の縁。互いの長所短所を理解し合い、成長し合ったというのに。
しかし、ドラマで復元されていた昭和の日常というのは、昭和に生まれ育った世代が見ても何か引くわぁ。ところかまわず煙草の煙が充満していて、セクハラ発言はあいさつ代わりで笑って済ませられてる。「男の挨拶と女のスカートは短い方がいい」とか決め顔で言われても聞いてるこっちが恥ずかしい。でも、これって誇張じゃなくて普通に横行していた事実そのままのあるあるだから恐ろしいよね。令和に影響された市郎にとっても、昭和の当たり前はもう違和感でしかない。「地獄の小川」から節度のある「仏の小川」になって、野球部の指導でもケツバットなんてもう出来ない。
令和を懐かしむ市郎と昭和に同調するサカエがスマホで会話しながら意気投合し、ミュージカルシーンが始まる。最終回は、植木等の「無責任男」のオマージュで主な出演者たちが仲良く歌って踊る。
市郎が細工したマッチングアプリの仕掛けで、渚と秋津くん(磯村勇人)は付き合う雰囲気になっていく。純子とムッチ先輩がくっつかなくて良かったね。渚には幸せになってほしい。
そして、最大のキーマンはやはり佐高くん(榎本司)だった。キヨシは大人になった佐高くんと出会うのだが、なんと男闘呼組の成田昭次さんが演じられていた。古田新太、彦摩呂に続く大人になったバージョンだが、前例の衝撃が大きかっただけにもう慣れたよ。佐高くんはキヨシの助言で不登校から立ち直り、オンラインゲーム会社のCEOへと大出世していた。そう、佐高くんこそがタイムマシン事業に出資してくれるスポンサーとなり、タイムマシンバスからタイムトンネルへと研究開発されることになるのだった。2054年からタイムトンネルを通ってやって来た井上は言う「バスと違って好きな時代に行けるんです」「好きな時代に行きましょう!」と・・・さあ、どうする市郎。
令和から昭和に迷い込んだCreepy Nutsの二人が主題歌「二度寝」をドラマ中で披露する演出も良かった!
毎回、次週を待ち遠しく感じられる楽しいドラマでした。ありがとう、クドカン!ありがとう、ご出演の皆さま!そして、ドラマ制作に携わった全ての方々!また、素敵な作品を楽しみにしています。
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